2025年9月29日
フッ素塗布はなぜ必要?虫歯予防の強い味方
1. フッ素とは何か?
フッ素は、歯の表面のエナメル質を強化し、虫歯の原因となる酸に対して抵抗力を高める成分です。子どもだけでなく、大人の歯にも効果があります。
2. フッ素塗布の効果
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歯質を強化する
フッ素はエナメル質に取り込まれ、酸に溶けにくい「フルオロアパタイト」という物質に変化します。これにより虫歯になりにくい歯を作ります。 -
虫歯菌の働きを抑える
歯に付着した虫歯菌が酸を作るのを抑制します。酸の生成が減ることで、歯が溶けるリスクを下げます。 -
初期虫歯の修復をサポート
ごく初期の虫歯はフッ素によって再石灰化が進み、自然に修復できる場合があります。
3. どのくらいの頻度で塗るべきか?
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子ども
歯の生え変わりや虫歯のリスクに応じて、3〜6か月に1回のフッ素塗布が一般的です。 -
大人
虫歯リスクが高い人(歯並びが悪い、歯ぎしりがある、唾液量が少ないなど)は定期的な塗布が効果的です。
4. 自宅でのフッ素ケアも大切
フッ素入り歯磨き粉を使うことで、日常的にフッ素を歯に取り込むことができます。フッ素塗布と組み合わせることで、より高い虫歯予防効果が期待できます。
5. 安全性について
フッ素は正しい量を使えば安全性が高い成分です。過剰摂取には注意が必要ですが、歯科医院での塗布は安全に管理されています。
まとめ
フッ素塗布は、虫歯予防の基本かつ重要な手段です。特に子どもの歯は生えたばかりで弱いため、早期からのケアが大切です。大人も虫歯リスクに応じて定期的に塗布することで、歯の健康を長く守ることができます。