2025年11月06日
根管治療とは?歯を残すための大切な治療
「神経を取る治療」と聞くと、少し怖いイメージを持たれる方も多いかもしれません。
しかし、根管治療 は“歯を抜かずに残すため”のとても大切な治療です。
ここでは、根管治療の目的や流れ、治療後に気をつけたいことをわかりやすく解説します。
根管治療とは?
根管治療とは、歯の中の神経や細菌に感染した組織を取り除き、歯の根の中をきれいにする治療です。
虫歯が進行して神経まで達すると、
強い痛みが出たり、炎症が広がって膿がたまったりします。
放置すると歯の根の周囲に膿の袋ができ、
最悪の場合、歯を抜かざるを得なくなることも。
根管治療を行うことで、感染を取り除き、
歯そのものを残すことができるのです。
根管治療が必要になる主なケース
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深い虫歯で神経まで感染が及んでいる
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過去に治療した歯が再び痛み出した
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根の先に膿がたまっている
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歯が強く打撲されて神経が死んでしまった
根管治療の流れ
1、感染した神経を取り除く
麻酔をして痛みを抑えたうえで、歯の中の感染した神経を除去します。
2、根の中を清掃・消毒する
細い器具を使って根管の中を丁寧に洗浄・消毒します。
細菌を残さないことが非常に重要です。
3、根の中に薬剤を詰める
再び感染しないように、殺菌性の薬剤をしっかりと詰めます。
4、被せ物で歯を保護する
最後に土台を立て、被せ物を装着して歯を補強します。
根管治療を成功させるために大切なこと
根管治療は、歯の中という目に見えない部分を扱うため、非常に繊細です。
治療の途中で中断してしまうと、細菌が再び繁殖して再感染してしまうこともあります。
治療を成功させるためには…
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最後まで通院を続ける
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途中で仮の詰め物を取らない
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治療後は定期的にチェックを受ける
ことが大切です。
根管治療のあとは?
治療が終わった歯は神経がなくなるため、
もろく割れやすくなる傾向があります。
そのため、被せ物でしっかり補強することが重要です。
また、再発を防ぐために、毎日のブラッシングと定期健診も欠かせません。
まとめ
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根管治療は「歯を残すための最終手段」
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感染を取り除き、再び使えるようにする大切な治療
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通院を最後まで続けることが成功のカギ
「痛みがなくなったから大丈夫」と思っても、根の中では炎症が続いていることがあります。
気になる症状がある場合は、早めに当院でご相談ください。