2025年10月09日
虫歯を放置するとどうなる?
〜痛みがなくても危険な理由〜
「虫歯かな?」と思っても、痛みがなくなるとついそのままにしてしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし、虫歯は 自然に治ることはありません。
放置するほど進行し、最悪の場合は 歯を失う原因 になります。
今回は、虫歯を放置するとどのようなことが起こるのか、進行段階ごとに解説します。
虫歯の進行段階と放置した場合のリスク
【C1】初期の虫歯(エナメル質の虫歯)
歯の表面に白い濁りや黒ずみが見られる段階です。
痛みはほとんどありませんが、この時点で放置すると…
→内側の象牙質にまで進行し、しみたり痛んだり し始めます。
・この段階なら、削らずにフッ素塗布などで再石灰化を促す ことも可能です。
【C2】象牙質まで進行した虫歯
冷たいものや甘いものがしみるようになります。
まだ我慢できる痛みのため、ここで放置してしまう方も。
→ 放置すると、虫歯菌が神経に近づき激しい痛みを伴うC3へ進行。
【C3】神経まで進行した虫歯
ズキズキとした強い痛みが出て、夜も眠れないこともあります。
この段階では、虫歯菌が歯の神経に到達しています。
→ 放置すると、神経が死んで痛みが一時的に治まる ことがありますが、実はここが一番危険。
歯の根の中で 膿がたまり、骨や歯ぐきに炎症が広がる 可能性があります。
【C4】歯の根だけが残る末期の虫歯
歯冠部(見えている部分)がほとんど崩壊した状態です。
神経が完全に死んでいるため、痛みを感じないことも。
→ しかし、細菌感染が骨に広がると顔が腫れたり、発熱を伴ったり することがあります。
最悪の場合、抜歯が必要 になります。
虫歯を放置すると起こる全身への影響
虫歯を放置して細菌が血管に入り込むと、
心臓や肺など全身に影響を与えることもあります。
特に以下のようなリスクが指摘されています。
-
心内膜炎(心臓の炎症)
-
糖尿病の悪化
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誤嚥性肺炎
「歯だけの問題」と思わず、全身の健康のためにも早めの治療が大切です。
まとめ
虫歯は自然治癒しません。
痛みがなくなったからといって治ったわけではなく、
実は 病気が進行しているサイン のこともあります。
早期発見・早期治療 なら、
治療時間も費用も最小限に抑えられます。
気になる症状がある方は、痛みが強くなる前に一度ご来院ください。